まひろ量子のハックログ

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お名前.com + Route53 で独自ドメインのメールアドレスをGmailで運用する【無料: 所要時間5分】

お名前.comなどのレジストラ独自ドメインをゲットし、それを外部のネームサーバ(Route53など、お名前.com以外のネームサーバ)で運用するケースがよくある。たとえば、AWSのEC2でWebサイトを公開している場合だ。

このとき、www.example.comexample.com といったURLでWebサイトを公開しつつ、info@example.comといったメールアドレスを使いたいと思ったことはないだろうか?

この記事では、お名前.com + Route53 でメールアドレスをGmailで運用する方法を紹介する。もちろん、無料のGmailで送受信可能だ。順調にいけば5分でできる。

準備: お名前.comでドメインを取得しておく

まずお名前.comドメインを取得しておく。この記事では、example.comというドメインを取得したという体で、以下の話を進めていく。

既にドメインを持っていてAWSで使っているという方でも、以下の手順を同じように踏んでいただければ良い。

1. 独自ドメインのネームサーバをRoute53にする

お名前.comで取得したドメインの権威ネームサーバは、デフォルトではお名前.comが用意したサーバになっている。これを、Route53のネームサーバに変更する必要がある。

AWSコンソールでRoute53を開き、「Create Hosted Zone」をクリック

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右側のカラムにドメイン名を入力する。例えばsupport@example.comのようのメールアドレスを運用したい場合、example.comと入力すればOK。

コメントは任意。TypeはPublic Hosted Zone。

ss 2018-07-0118.19.20.png

以下のような画面になるはず。この画面で「NSレコード」の欄に表示されている4つのネームサーバの名前をメモっておこう。これがRoute53の権威ネームサーバとなる。4つ表示されているはずだ。

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お名前.comのドメインNaviにアクセスし、「ネームサーバの変更」をクリック

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対象のドメインを選択し、画面中段のタブ「他のネームサーバを利用」をクリック。画面下部に表示される「ネームサーバー情報を入力」の入力欄に、さきほどメモったRoute53の4つのネームサーバを入力。

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これで、独自ドメインexample.comのネームサーバをRoute53にすることができた。 ただし、設定の反映には時間がかかることがある。しばらく待つ(最大でも72時間)と、ドメインのネームサーバがDNS全体に反映される。

2. DNSレコードを設定してメール転送する

以上の設定を終えると、http://example.com というURLでHTTPアクセスをしたり、support@example.comというメールアドレス宛にメールを送ったりすると、通信はまず最初にRoute53のネームサーバに問い合わせることになる。問い合わせを受けたネームサーバは、真のWebサーバの場所や、メールサーバの場所を教えてあげる必要がある。この設定が「レコード」である。

EC2とロードバランサ(ELB)でWebサイトを持っている場合は、ALIASレコードでwww.example.comexample.comをELBに紐づけてあげれば良い。

メールアドレスを持ちたい場合は、MXレコードでメールサーバの場所を設定する必要がある。 以下では、MXレコードの設定について順を追って説明していく。

Route53の画面に戻り、ドメイン選択後の画面でCreate Record Setをクリック。右側のカラムに注目。レコードタイプを選べるプルダウンボックスからMXレコードを選択。その下のValueの欄に、以下のように入力。

10 mailforward.dnsv.jp.

そしてCreateボタンをクリック。これで、このドメイン宛てに送られてくるメールはmailforward.dnsv.jpというメールサーバに送られる。mailforward.dnsv.jp. は、お名前.comのメールサーバだ。

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再びお名前.comのドメインNaviにログインしよう。下画像の「メール転送設定」の画面で、任意の転送元メールアドレス(例えば mail@example.comやsupport@example.com)と、転送先のメールアドレス(普段使っているGmailアドレス)を入力しよう。

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これで、Gmailでメールが受信できるようになったはずだ。 試しに送ってみよう。

3. Gmailの設定で、独自メールアドレスで送信できるようにする

以上までの説明で、メールの受信をGmailでできるようになった。今度は、送信もできるようにしよう。 Gmailにアクセスし、設定画面で「アカウントとインポート」タブをクリック。

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画面中段「他のメールアドレスを追加」をクリック

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「自分のメールアドレスを追加」の黄色い画面で、以下を入力

  • 名前: メール送信者として表示される名前 ※任意(例: メール担当者)
  • メールアドレス: 運用したいメールアドレス (例: support@example.com)

ss 2018-06-26 1.15.53.png

「メールアドレスの編集」の黄色い画面で、以下を入力

  • SMTPサーバー: smtp.gmail.com ポート587
  • ユーザ名: あなたのGmailアドレスの@gmail.comより前の部分
  • パスワード: 以下の方法で得られるパスワード

【パスワードの入手方法】 Googleのセキュリティページにアクセスし、「アプリを選択」→「その他」→任意の名前を付け生成ボタンを押す。するとパスワードが1回だけ生成される。これをコピー&ペーストして先程の「パスワード」欄に貼り付ける

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確認メールが送られてくるので記載されている「確認コード」を入力する

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これで、Gmail経由でメール送信ができるようになります。

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